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塗師:大滝 豊
1975年、武蔵野美術短大デザイン科を卒業後、家業を継ぐ。最初、新潟県展、日本現代工芸美術展等の公募展に出品し、現代工芸美術家協会に所属。今まで主に抽象、半抽象の平面作品を制作してきたが、最近はクラフト系の作品に重心を移している。

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塗師・大滝 豊さんとの出会い


今から4年前。私が家を引越していた時のこと。私がおばあちゃんからもらった大事な陶器のお茶碗が割れてしまった。すごく悲しくてどうしたらいいのだろうと思っていたところ、TVで『金継ぎ』というものがあることを知った。これだ!と思い立ってPCで検索し、偶然に見つけたHPのところにすぐ連絡を入れた。すると、快く引き受けて下さるという返事が返ってきた。ほっとした私は、割れて粉々になった茶碗を恐るおそる送ってみた。すると、あの哀れな姿は、見違える程良くなって私の手元に戻ってきたのだった。それはもう、割れる前の風貌とは全く違う。お茶碗の割れ目に沿って金色のラインが入り、それが違和感なくなんとも自然で、何かの模様のように見える。その美しさに一瞬で心を奪われた。おばあちゃんには内緒にしていたけど、これなら見せられる!と思い、電車で上祖師谷に住んでいるおばあちゃんの所に持って行って見せたのだった。すると、おばあちゃんは、「あら!割れちゃったの?でも、綺麗に金継ぎしてもらったんだね。よかったね。昔はこうして物を大事に使ってきたものだよ。」と言ってくれたのだった。このことがきっかけになって、大滝さんとご縁を頂いた。それから幾つも割れた食器の金継ぎをお願いしたり、実際に何度か新潟の村上市にある大滝さんの工房やショップに足を運ばせてもらっている。その度に大滝さんは、私のわがままな注文も快く引き受けてくれた。その優しく物事に真摯に取組む姿勢には、いつも感銘を受けている。「漆」という生き物にすごく興味を持った私は戸惑うことなく、いつものように革に漆を塗ってみた。革は15年染色や加工をしてきたが、漆を塗ってみたのはこれがはじめて。きっと大滝さんと、漆と仲良くなりたかったのかもしれない。そう信じて、試行錯誤した。あれから4年。大滝さんとはいろんな実験を重ね、実際に使いながら、漆の特性を肌で知っていくことが出来た。ACAMALの商品がようやく完成し、今日こうして皆さんの前にお披露目できる事がとっても嬉しい。そして毎日使ってもらえたら、こんなに嬉しいことはない。  [文:長谷川 真弓]

大滝 豊
漆と言えばこの方!塗師でありながら、気鋭アーティスト。

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今まで主に抽象、半抽象の平面作品を制作してきたが、最近はクラフト系の作品に重心を移している。多数の展示会にも意欲的に参加している。

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上の写真は、デザイナー長谷川真弓が、新潟にある大滝氏の工房を訪れた時のもの。大滝氏のSHOPの2Fには作品がずらり。全て漆を使ったアート作品。

主な受賞歴
・新潟県展工芸部門奨励賞(1954/1985)
・新潟県芸術美術展連盟賞(1985) 他

・新潟県美術家連盟理事
・クラフトセンタージャパン評議員