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眼鏡職人:笠島 豊氏
高校卒業後、父と同じ眼鏡職人の道を目指し、40年以上の眼鏡製造のキャリアを持つ。 さらにその先代は、「宮大工」という代々「職人」の血筋でもある。竹フレームを製作できる、日本唯一の職人。

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今はメガネはレンズ込みで1万円も出せば、買える時代になった。私も沢山のメガネを持っている。でも、しっくりくるものがなかなかない。自分の肌にいつも触れているものだから、自然のもので自分に合ってくるものがいい。それでメガネを革や木、竹など自然の素材で作りたいと以前から思っていた。一生自分のモノとして使えて、経年変化を楽しみながら、一緒に年を重ねる。だから、自分の相棒のようなお気に入りのメガネがどうしても欲しかった。そんな中、笠島さんと知り合ったのは、帝釈天や日光東照宮の彫刻師をしていたおじいちゃんの縁で、木でメガネを製作してから1年が経った時のことだった。福井県鯖江市で事業を営む笠島さんは、日本で唯一・竹フレームのメガネを作れる職人だ。40年以上の眼鏡製造のキャリアを持つ。平成23年には第25回メガネの国際総合展・アイウェア・オブ・ザ・イヤー2012アクセサリー部門にて「竹製ルーペ」が受賞されている。笠島さんと出会ってから、福井県の鯖江にも何度も足を運ばせてもらっているが、行く度に新しい発見がある。メガネの製造過程は本当に多く精密で、さらに竹や木のフレームは、知識の他に長年培われる人間の“手の感覚”が必要とされる。笠島さんは、ご自宅の敷地内に工場があり、ご家族の協力を得て誰も真似できないメガネを作っている。素材となる「竹」は、試行錯誤した結果、私たちが見慣れている「丸い竹」ではなく、京都産の「京銘竹」と呼ばれる「四角い竹」を使用している。これは京都府が指定する銘竹で、竹職人が土壌から手入れをし、タケノコの時に「四角い木枠」をはめ、成長するごとに木枠を継ぎ足し、その角竹を煮沸し太陽に晒して乾燥後、曲がりを矯正した竹である。また、木は水分を充分に乾燥させるために数年は置いた(寝かせた)ものだけを使用している。切ったばかりの木は生きていて、根っこから水を吸い上げているため、水分を含んでいてそのまま使うと、曲がったり折れたりするからだ。何年も寝かせて乾いていくに従って、その子(木)の癖が出てくる。人間と同じようにその癖をどう生かすか。職人の技量が試される。 [文:長谷川 真弓]

笠島 豊 
竹・木の眼鏡のスペシャリスト

高校を卒業し、父と同じ眼鏡職人の道を目指し、40年以上の眼鏡製造のキャリアを持つ。 さらにその先代は、「宮大工」という代々「職人」の血筋でもある。

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竹フレームで眼鏡を製作できるのは、「笠島豊」氏が日本でもただひとり。(現在、後継者を募集)「竹」は、試行錯誤した結果見慣れている「丸い竹」ではなく、京都産の「京銘竹」※と呼ばれる「四角い竹」を使用している。
※京都府が指定する銘竹で、竹職人が土壌から手入れをし、たけのこのときに「四角い木枠」をはめ、成長ごとにさらに木枠を継ぎ足し、その角竹を煮沸し、太陽光線に晒して乾燥後、曲がりを矯正した竹である。

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上の写真は、福井県鯖江市にある笠島さんの工房である鯖江工芸を訪れたときのもの。笠島氏をはじめ、奥様、親戚のスタッフが温かく迎えてくれ、改めてコミュニケーションと物づくりは切り離せない事だと実感。

主な受賞歴
H19年 竹フレームで特許を取得。 
平成19年6月8日 特許取得  特許第3968240号
その他、数十点特許申請中。
H23年 第25回メガネの国際総合展にて
アイウェア・オブ・ザ・イヤー2012アクセサリー部門にて
「竹製ルーペ」が受賞